「学校法人らくらく会計」の仕訳に関するQ&A |
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車両を固定資産に計上する仕訳をした後に、10万円の値引きがあったので、この値引きの仕訳を次のようにしたら、資金収支計算書には「固定資産売却収入」に計上された。 現金預金 100,000 / 車両 100,000 |
「らくらく会計」は「一取引一仕訳」で、財務三表が作成できるようにしていますが、そのためには若干のルールがあります。 上記のような金額の修正仕訳は、逆仕訳ではなく次のようにマイナス金額で仕訳を行ってください。 車両 -100,000 / 現金預金 -100,000 この仕訳を行うと、貸借対照表の「車両」と資金収支計算書の「車両取得支出」は、10万円が減額されます。 このような仕訳を行う理由ですが、固定資産や固定負債の増減は、資金収支計算書では借方・貸方に金額を計上する総額集計となっていますので、ご質問のように逆仕訳を行うと、「車両取得支出」の減額ではなく、「固定資産売却収入」に計上されます。 なお、損益科目(消費収支科目)の資金収支計算書での対応科目は、総額集計ではなく純額集計になっていますので、逆仕訳を行っても問題ありませんが、修正仕訳は逆仕訳ではなく、マイナス金額で仕訳を行う、というルールにしておくと、あとで仕訳伝票や総勘定元帳を見たときに修正仕訳であることが、一目で確認できます。 らくらく会計の仕訳ルール 訂正仕訳は、マイナス金額で仕訳を行ってください。 |
減価償却を次のように仕訳を行ったら、資金収支計算書の借方合計と貸方合計が不一致なって正常な資金収支計算書が出来ない。 減価償却額 1,000,000 / 建物 800,000 / 車両 200,000 |
減価償却の仕訳は、資金の動きの無い取引(仕訳)でありますので、次のように単一仕訳をしてください。 減価償却額 800,000 / 建物 800,000 減価償却額 200,000 / 車両 200,000 複合仕訳を行うと、相手勘定が特定出来ませんので、相手勘定は自動的に資金諸口になります。ところが、「減価償却額」は非資金取引の科目でありますので、複合仕訳を行うと、資金収支計算書は正常に作成されません。 らくらく会計の仕訳ルール 減価償却額、基本金組入額、引当金繰入額等の非資金取引の科目は、単一仕訳をしてください。 |
取得価格100万円、減価償却累計額△90万円の機器備品を除却したい場合の仕訳はどのようにすればよいか。 |
学校法人会計では、通常間接法で減価償却が行われていますので、次のような仕訳を行ってください。 減価償却累計額 900,000 / 機器備品 900,000 固定資産売却損 100,000 / 機器備品 100,000 この仕訳により、貸借対照表の機器備品の減価償却累計額と機器備品の取得価格は無くなります。 |
【Q】 取得価格70万円で、減価償却の累計額が68万円の車輌があります。この車両を8万円で下取りに出して、100万円の車両を購入しました。 |
この時の仕訳は、次のようになります。
1の仕訳は単一仕訳、2,3,4の仕訳は複合仕訳です。
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手形債務は、どのように処理すればよいか。 |
学校法人では手形の発行が極めて少ないことと、また、仮にあっても広い意味での「未払金」として年度末の処理ができますので、今まで、この科目は用意していませんでした。 しかし、手形債務の処理も行いたいと言うご要望がありましたので、それに対応できるようなソフトにしています。 次のようにしてください。
以上で、手形債務の処理は可能になります。 仕訳例は次の通りです。 (年度末) 建物仮勘定 10,000,000 / 手形債務 10,000,000 (次年度) 手形債務 10,000,000 / 現金預金 10,000,000 なお、学校法人会計では、この手形債務は、年度末の調整勘定でありますので、原則として、年度末処理のみに使いますが、会計期中で、この手形債務を使う場合は、次のように仕訳をしてください。 (会計期中での発生) 建物仮勘定 1,000,000 / 手形債務 1,000,000 (会計期中での解消) 現金預金 -1,000,000 / 手形債務 -1,000,000 |