おもな特徴
1. 給与・賞与の支給や年末調整は、必要最小限のデータ入力で実現します。
パソコンにすべてのデータを入力しようとすると、テータ入力の手間や入力データの確認で逆に事務効率が下がることがあります。「らくらく給与」は、現場担当者と十分な検証をしながら人の判断とパソコン処理の効率性を調和させて、軽量でシンプルかつ高機能な給与ソフトを実現しています。
2. USBメモリーだけでも運用できます。
給与のデータは、パソコンの中に残したくないとのご要望もあります。「らくらく給与」は、実行プログラムとデータのみで完結するシステム構成にしていますので、USBメモリーのみで運用することも可能です。毎月の給与の処理が終わったら給与専用のUSBメモリーを取り出して保管すれば、パソコンにデータを一切残すことなく運用できます。
3. 非営利法人の給与ソフトの特徴として、年度(4月1日〜翌年3月31日)の金額集計もできます。
4. 社会保険は、厚生年金だけでなく私学共済にも対応しています。
学校法人の場合は、「初期設定2」の中にある選択ボタンで「私学共済」を選択してください。学校法人以外は、厚生年金を選択します。
5. 社会保険料率や雇用保険料率は手作業でも変更が出来ます。
保険料率等が変更になった場合は、システムのバージョンアップが必要になりますが、バージョンアップの時期と給与処理の時期は一致しない場合もあります。そこで、料率変更は手作業でも出来るようにしています。なお、「既定値に設定」のボタンを押すと最新の料率なります。
6. 給与の自動振込データも作成できます。
給与支給台帳の中にある次のボタンを実行すると、「全銀協フォーマット」に対応したデータ出力ができますので、出力したデータファイルを金融機関に転送すると給与の振込が出来ます。ただし、自動振込の手続きなどは金融機関にご相談ください。
7. 自動計算項目は、個人マスターに次の設定を行います。
ただし、社会保険料は、計算基準月での計算になりますので、毎月の自動計算ではありません。雇用保険、源泉税は課税給与額が毎月変わりますので、毎月の自動計算になります。
8. 時間外手当は、固定額または所定労働時間による自動計算が選択できます。
個人別の固定額で計算する場合は、個人マスターに単価を設定します。

個人マスターに金額の設定をしないと、下記の式により時間外手当は自動計算になります。定数1と2は通常は使用しないと思いますので、空白にしてください。割増率は、固定額の計算でも有効となります。

9. 日給・時給計算にも対応しています。
個人マスターで、日給または時給の単価を設定してください。日給時給の場合は両方を入れると、どちらにも対応できます。(下記は日給・時給職員の設定例です。)

10. 個人マスターのデータはCSVファイルからでも可能です。
11.毎月の処理は次の手順です。
前月複写の機能がありますので、導入後の毎月の処理は極め効率よく作業が出来ます。ただし、毎月変動する時間外手当などは、前月複写されませんので当月の実績を入力してください。

12.金額を入力して計算した結果は、次の出力が出来ます。

13.社会保険料の計算も次のボタンを押すと出来ます。
計算基準月(4月5月6月、学校法人は4月5月)の給与台帳が出来たらいつでも社会保険料の計算が出来ます。計算した金額は自動設定も可能ですが、昇給などで保険料が変わる場合は、個別対応で手による変更をしてください。

14.支給台帳を新規作成した後の個人データの変更は勝手には変わりません。
台帳作成後の変更が必要な場合は、例えば源泉区分の変更や扶養人数の変更などが生じた場合は、「支給台帳作成後のマスター変更」で対応できるようにしています。
15 年末調整をするための入力データも次のように必要最小限です。
控除額の算出は、税務署「年末調整のしかた」の裏面通りに人数を設定すると、控除額合計が出ます。

保険料の申告控除額も同様に個人から提出された控除額を入力します。注意点は、「らくらく会計」では、各種の保険料の掛金ではなく、所定用紙に職員が記載して提出した控除額を入力します。

前職がある場合は、前職からの支払調書に基づいて次の三箇所に金額を入力します。

以上が、年末調整に関係する入力事項です。この画面の右半分は、源泉徴収票に記入する記載する事項の入力データですので、計算には影響しません。
16.年末調整は、12月給与のほかに当期手当、差額給与でも出来ます。具体的な実行手順は、
@支給台帳の画面で退職者の次のように選択します。

A退職者の源泉区分が「0」であることを確認した後に次の順に計算、年末調整のボタンを押すと、年末調整は完了します。
なお、12月給与で年末調整をするところを、誤って冬季賞与で計算した場合は、もう一度「計算」のみ実行すると、年末調整は取り消されて通常の源泉税等の計算に戻ります。

17.印刷はすべてA4白紙用紙に印刷しますので、ランニングコストもかかりません。
源泉徴収簿の印刷例(プリンタ Canon Pixus IP4100)

源泉徴収票の印刷例

おもな仕様と機能
支給項目
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基本給、時間外手当及び任意の支給項目など13項目
注)管理職手当、通勤費、住宅手当等は任意の支給項目です。
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控除項目
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健康保険、年金、雇用保険、所得税、住民税、及び任意の控除項目など13項目
注)昼食費、同僚会費、財形預金等は任意の控除項目です。
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支給名目
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給与1月〜12月
夏季手当、冬季手当、年度末手当、寒冷地手当、予備、昇給差額
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おもな機能
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日給計算・時間給計算も可
時間外手当の計算(時間外・深夜・休日・休日深夜)
源泉税の計算(甲欄適用、乙欄適用)
雇用保険の計算(A欄適用、B欄適用)
社会保険料の算定計算(社会保険は厚生年金と私学共済に対応)
賞与等特別保険料の計算
賞与の定率計算(期末手当と勤勉手当の按分も可能)
年末調整
支給金額等の年度集計(4月〜3月)も実現!
銀行振込のデータ作成(全銀協フォーマット)
金種計算
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おもな帳票
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(支給処理の関係)
各支給名目別の給与台帳(A4白紙印刷)
個人明細書(A4白紙1枚に5人分を印刷)
(年末調整の関係)
賃金台帳&源泉徴収簿(A4白紙印刷)
源泉徴収簿一覧表(A4白紙印刷)
源泉徴収票(A4白紙印刷)
退職者支払調書(A4白紙印刷)
(年度集計の関係) 4月〜3月までの計算
個人別集計票
給与の支給及び控除項目別集計
賞与の支給及び控除項目別集計
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