らくらく会計共通ページ
訂正伝票の仕訳について
有限会社シンシステムデザイン



訂正仕訳の基本的な考え方

  • らくらく会計は、次のようなルールで訂正仕訳を行なってください。
         @訂正したい仕訳を取消けして
        
取消しの仕訳は、逆仕訳ではなくマイナス金額で行なってください。
       A正しい仕訳を入力してください。


(注意)
 下記の説明は「らくらく会計」の共通説明になっていますので、科目名などは各法人用に読み替えてください。
 
 下記の説明で使用する”資金諸口”は現金と同等な支払資金科目です。学校法人会計では”資金通過勘定”という用語を使用していますが、資金”諸口”と同意語となりますので、下記の説明では”資金諸口”を使います。


[「消耗品費」から「燃料費」への振替

  • A.原則的な仕訳
    @ 消耗品費  -300  /  資金諸口   -300
    A 燃料費     300  /  資金諸口    300

  • B.次の仕訳も可能
    燃料費  300  / 消耗品費   300

    更新日2006年7月10日よりこの仕訳は有効になります。



(説明)
 「らくらく会計」は、B/S科目とP/L科目で仕訳を行うことにより、資金収支計算書は自動作成しています。
資金収支へ計上すると仕組として、相手勘定が資金科目であるかどうかで判断していますので、Aの仕訳が原則となりますが、訂正仕訳は比較的多いためにP/L科目同士の科目振替はBの仕訳でも正常に資金収支計算書に反映できるようにしています。



「消耗品費」から「器具及び備品」への振替

  • A.原則的な仕訳
    @ 消耗品費    -200,000  / 資金諸口   -200,000
    A 器具及び備品  200,000  / 資金諸口    200,000


  • B.次の仕訳も可能
    器具及び備品     200,000   /  消耗品費  200,000

    更新日2006年7月10日よりこの仕訳は有効になります。



(説明)
 経費から固定資産への振替は、Bの仕訳も可能です。
 ただし、固定資産から経費の振替で次の仕訳(悪い仕訳)を行うと、「器具及び備品」は固定資産売却収入」に計上されますので、Aのような仕訳で行ってください。

固定資産から経費への振替仕訳

    悪い仕訳      消耗品費   50,000  /  器具及び備品  50,000

    正しい仕訳  @ 器具及び備品  -50,000 / 資金諸口 50,000
             A 消耗品費      50,000 / 資金諸口 50,000



昨年度の決算書の訂正で「器具及び備品」から「構築物」への振替

  • A.原則的な仕訳
    @ 器具及び備品  -1,000,000 / 非資金諸口    -1,000,000
    A 構築物       1,000,000 / 非資金諸口     1,000,000
  • B.次の仕訳も可能
    構築物  1,000,000  / 器具及び備品  1,000,000

  • C.悪い仕訳
    @ 資金諸口    1,000,000  / 器具及び備品  1,000,000
    A 構築物     1,000,000  / 資金諸口     1,000,000


(説明)
  「非資金諸口」科目は、資金収支計算書に反映しませんので、過年度の訂正で資金収支を変えたくない場合はAの仕訳を行ってください。ただし、Bの仕訳も可能です。

 当年度の振替は資金収支計算書にも反映する必要がありますので、非資金諸口のかわりに「資金諸口」を使ってください。

 Cの悪い仕訳を行うと、資金収支計算書の「固定資産売却収入」に計上されますので、この仕訳は行わないでください。