すぐ始められる複式簿記の仕訳(個人事業)

シンシステムデザイン

複式簿記の仕訳は、次のような基本仕訳を理解することで、すぐ始められます。

売上に関する仕訳

『売上』が発生すると『現金』などの資産が増えます。この場合、資産は借方にありますので左側に、『売上』は貸方科目にありますので、右側に記入します。

仕入に関する仕訳

『仕入』があると、その支払いで『現金』などの資産が減少します。あるいは買掛で仕入れた場合は『買掛金』と言う負債が増えます。そこで次のような仕訳をして下さい。



経費に関する仕訳

交通費などの『経費』が発生した場合、経費は借方科目でありますので左側(借方)に「交通費」をおき、またそれに伴なって資産(現金など)は減少しますので右側(貸方)に仕訳ます。

売掛金や買掛金の解消仕訳

複式簿記は、発生主義による仕訳が原則ですので、「売掛金」「買掛金」などが、発生します。これらは、実際に現金預金で清算した時、これらの取引は完結します。
これらの仕訳では、当期の損益は変化しません。

資産の移動に関する仕訳

資産の移動に関係する仕訳です。例えば、預金を引き出して現金に変えたり、自動車などの備品を購入したときです。
これらの仕訳では、当期の損益は変化しません。

負債の移動(発生や解消)した時の仕訳

流動負債では預り金の解消や、固定資産では借入金の発生や借入金の返済などがあります。
これらの仕訳では、当期の損益は変わりません。

事業主貸・事業主借に係る仕訳

家計と事業との間の取引は、同一の個人であるために、次のような仕訳が必要になることがあります。


なお、通常の「貸し借り」は必ず返済されることが原則となりますが、この事業主貸、事業主借は唯一例外の返済が必要ない取引科目です。(ただし、次年度の期首で、清算して元入金で調整します。)

年度末に必要な仕訳

年度末に決算整理として行う仕訳は次のようなものがあります。